AMファンブロマガ第8回 AMファンによるボカミツ試読感想だよ

ボカロ界のヒミツの事件譜の先行試読会に参加したものの、気づいたら読む機会がないまま発売日が過ぎてしまったつねです。



先日、ようやくまとめて読める機会があったため、かなり遅くではありますが今頃試読させて頂きました。
ただ試読するだけでは面白くないので、私の知るAM界隈、ジェバンニP界隈の事件譜も書いていきます。


第1話「ボカロP殺人事件」こちらはボカロPだけではなく、ニコニコ投稿者の内面に迫った話でした。
どちらかといえば有名動画投稿者ではなく、動画にコメントがつくこと自体稀な、私のような動画投稿者にとって共感を覚えるないようでした。
私自身動画投稿する身ですが、その最初はAMのGGDというゲームで起きたひとつの事件がきっかけでした。

GGDはチャットに自キャラクターや行動のIDを貼り付けることで、最大4人までのプレイヤーと遊ぶことのできるゲームです。
GGD界にて、初心者限定で集まって遊ぶGGD初心者会というイベントがあり、すでにGGD廃プレイヤーであった私はミセスクミという偽名を用い、新しいキャラクターを作って参加しました。
間が抜けた初心者っぽい口調にて幾人かの人を騙すことはできましたが、同じく参加していたジスカルド氏の目を誤魔化すことはできなかったようで、一緒にプレイした際に、「自分が死んだのはミセスクミが変な行動したからだ!」と冗談交じりで罵ったりされました。
それを見ていた私の正体に気付いていない者が2chのAMスレにて「ジスは初心者がちょっとミスをしても罵る最低な男だ」と書いてしまい、それをジスカルド氏が目にして「つねのせいですごい叩かれた!どうしてくれるんだ!」といって、GGDチャットがちょっとだけ祭り状態になりました。


そして私は翌日、携帯電話の動画撮影モードを駆使し、



という動画を作り投稿しました。


そして動画投稿した後、ジスカルド氏に「つねたんの動画面白かった!自分も同じ日に動画投稿したけど、そっちの動画よりも何十倍も面白い」と言われました。
それがジェバンニPファンなら誰もが知ってるこちらの動画です。




実は私の動画デビューとジェバンニPが誕生した日が同じ日なんです!

それと私が実際に知っているキタカライさんが出てきて、ジェバンニPを少し知ってるみとしてはそういうところも面白かったです。



第2話「素敵な贈り物」
こちらは普段なら関わらないような内容のメールを、女子高生だからと首を突っ込んでしまったことから始まるお話でした。
やはり女子高生というものには泉和良さんでも、同じ男性として夢を抱いてしまうものだということがわかってよかったです。
他の話でもそうでしたが、やはりこの本は本格ミステリーなので、内容について詳しく書いてしまうとこれから読む人の楽しみを奪ってしまう気がして深く書けないのが現状です。



第3話「八月三十一日のバースデー」
初音ミクの誕生際に向けての話でした。

この話にも私が実際に知っている鳥類さんという方が出ていました。
エレGYちゃん様が「ちょーちゃん」と呼んでいる場面、なんどか「ちゅーんさん」と見えてしまってドキッとしてしまいました。
「ちゅーんさん」とは私のHN「tune」を、ジスカルド氏がニコニコ自作ゲームフェスにて発表した「自作ゲームと、ポーンさんと、俺と。」




こちらがニコニコ生放送にて実況された際、「tuneさん」を「ちゅーんさん」と呼んだのが始まりでした。
それ以来稀に「ちゅーんさん」と呼ばれることがあって、見間違いしてしまったのです。
ちなみにそのゲームのポーンさんとは、ジスカルド氏と同じフリーゲームの作者で、お互いにリスペクトしあい作品を作っているすばらしい方です。
ポーンタイプという、ポーンさんに似たタイプの人間についても言及されていました。


ボカミツを読んでいてもそうですが、泉先生の作品には私の周りの方と思われることが沢山出演していて、うらやましいなあと思う反面、ちょっと自分が使われたら嫌だなと思うことがあります。
もし私めを出していただけるのならば、
『こいつの名前は、つね P-TYPEではないがなかなかの男だ。「遅れたなジスカルド、ジェニーが俺のことを離してくれなくてな」と言ったつねの胸元にはいくつかのキスマークがちらりと見えた。つねは金髪美少女によくもてるナイスガイなので、こういうことは日常茶飯事だ』
という出演の仕方を希望します。

ここまで書いていて気づきましたが、この出演のさせ方、誰かに似ていると感じました。
そうです、ボカミツの超大物編集者Kに似ています。
おそらく超大物編集者Kは実際には髑髏のチョーカーをつけて鎖をジャラジャラやっているわけではないでしょう。
おそらく超大物編集者Kは私と似ているタイプで「もし自分を使うならこうしなよユー!」とでも言ったのかもしれません。
これを踏まえるに私はP-TYPEの人間ではないが、K-TYPEの人間であるという可能性が出てきます。


最後にエレGYちゃん様というキャラクターについて。
エレGYちゃん様は「つね」っぽい、といっていた方が何人かいたようです。
私自身はそんなことないと感じましたが、それに関してはなんとなく理解ができます。
「ボカミツ」は泉和良という、現実のジスカルド氏と架空のキャラクターエレGYちゃん様の二人がメインとして話が進んでいきます。
二人は「エレGY」という泉先生の著書でもメインのキャラクターでした。
しかし「エレGY」に比べて「泉和良」はより現実の泉和良らしく、「エレGY」はエレGYとそれ以外の何かがくっついたような印象を持ちました。
私は7年以上前からジスカルド氏とAMのオフ会などで会っており、ジスカルド氏の性格などを知っているため、「ボカミツ」の泉和良と現実の泉和良の差もわかります。
現実の泉和良が持っている聡明さや行動力をちょっとだけ削ってエレGYに足し、さらに「エレGY」以降であったさまざまな人の行動原理を足したのがエレGYちゃん様である、ちょっとだけ削られてできたのがボカミツの泉和良である、と私は感じました。


ボカミツはネット文化に詳しい人にも、それらをもっと知りたいという人にも読みやすい作品でしょう。
そしてAMファンとしてジスカルド氏を知る私にとってもとても楽しめる内容の一冊でした。