熱波ファンブロマガ第2回 熱波サークルつねおの半生 後編 ~第五回熱波甲子園~

第3章 2014第五回熱波甲子園 in おふろの国

いよいよ熱波甲子園の話をはじめます。
2013年のときも熱波甲子園に行きたかったのですが、そのときは一般観覧がなかったのか、それとも東京で行われなかったために行けなかったのか記憶がありません。
しかし2014年、今年の熱波甲子園は一般観覧枠がある!と友人に教えてもらい、平日ながらも二人で行ってきました。
正門は閉まっていたおふろの国ですが、裏口から入り3階まで上るとそこには大勢の人がいて、すでに開会式が挙げられていました。
ここにいるほとんどすべての人が熱波師だと思うと感動を覚えました。
当初、THESPA西新井チームが呼ばれたら、声援を送る気満々でいましたが、会場の空気に呑まれ声を出すことができませんでした。
その横で井上熱波神は一人、他のチームが呼ばれるたびに声を張り上げ名前を叫んでいました。
開会式が終わり、熱波トライアスロンを始めるため、全チームお風呂場に移動しました。

そしてサウナ内で始まる熱波ボーリング(サッカー)
水が少し入ったペットボトルを6本倒すというものです。
中の様子を見るためのモニターが会ったので、遠くから見ていました。
あいのやまの湯の重本さんは「もっと大量の水を入れて練習してたので余裕で全本倒しました!」と語ってくれました。

次にサウナ内で行われたサウナの知識を競う筆記テストの熱波入試 この競技は30分くらい時間がかかっていました。
もちろんサウナ内は結構熱いらしく、筆記テストを終えた人たちはみんな汗だくで出てきました。
しばらくするとすぐさま張り出される筆記試験の問題と答え、簡単な問題10問くらいに超難問10問くらいという感じの構成でした。
どちらかというと耐久テストだった気もします。


最後に熱波タイフーン
これは風力計に熱波を送ってその風力を計るものだったのですが、風力計の観測場所に風を送るのが難しいらしく、その結果に肩を落としているチームもいました。
熱波トライアスロンが終わり、いよいよ熱波パフォーマンス部門、の前に休憩時間&新作アロマ水の紹介をもうひとつのサウナルームで行っていました。


そしてお待ちかねの熱波パフォーマンスの時間。
熱波パフォーマンスは1チーム持ち時間2分(3分だったかもしれない)でのサウナ内での熱波パフォーマンスです。
私と友人もう一人できていたのですが、全チームのパフォーマンスを見ようと意気込んでいました。
しかし人が殺到するサウナルーム入り口に気後れし、1、2、3チーム目のパフォーマンスを受けることができませんでした。
入り口付近で困っているとあいのやまの湯の重本さんが「入らないんですか?」と聞いてきてくれて、「いっぱいなんです」と答えると、3チーム目のパフォーマンスが終えた時に女性スタッフが「今なら入れます!」と案内してくれてなんとか4チーム目からは受けることができました。
中に入り2チーム終えると休憩、全20チームあるので、5チームごとに休憩がありました。
イベント進行スケジュールには10チーム終えた後に休憩が一回だけと書いてたので、何でだろうと思っていたら、一番の原因は長期間カメラが入っているとサウナの熱で壊れてしまうからだそうです。
熱波甲子園最初の頃は、休憩無しで全チームぶっ通しでやって、審査員の方は最後のほうなぜか熱いサウナ内で「寒い、寒い…」とつぶやいてしまうほどの極限状態だったらしいです。
それに比べたら今回は楽だと審査員の方々は漏らしていましたが、それでもみんな服を着た上で熱いサウナに何十分も入っていたので私は後半の方は朦朧としてしまいました。
パフォーマンス見学者は後半になるにつれ増えていき、サウナ室内はぎゅうぎゅう詰めになりました。
おそらくパフォーマンス終わった組が後学のために他のチームを見に来たのでしょう。
私は一般観覧として座っていることが心苦しくなりましたが、せっかく一枠とって座っているのだから、熱波の様子をレポートしようと心に決めました。

 

そしてここからは、パフォーマンスで記憶に残ったものを紹介します!
その前にひとつお詫びを。
私の中で店名とパフォーマンスが結びついてないところが多く、店名表記なしのところが多々あります。店名にもし間違いがあったら指摘してください。できる限りしないようには下調べしましたが…


まず1チーム目 カッパ熱波
私がサウナ室に入る前、パフォーマンス順にして2,3組目でした。
カッパの格好をし、大きな団扇をもった集団がぞろぞろ集まり中に入っていき、しばらくすると中から
「カッパ!カッパ!カッパ!カッパ!」という大きな掛け声が聞こえてきました。
そののち「カッパ!カッパ!ネッパ!ネッパ!ネッパ!」とネッパにいつの間にか変わっていくのが外から聞いているだけで印象に残りました。


2チーム目 満点の湯のさくら熱波
ここからは実際にサウナ内でパフォーマンスを見ました。
満点の湯はさくら花びらのような全身タイツをまとい登場しました。
森山直太郎の「さくら」をサウナ内にいる全員と熱唱(序盤で見学者がまだ恥じらいが捨てきれず、人も少なかったので微妙な感じになった。序盤なのが残念だった。)した後、タオルでの扇ぎがありました。
入場時の「花見熱波自称優勝チームです!もう6月で花見は終わりましたが審査員の皆様特別点お願いします!」といっていました。
熱波ブログの「お花見ロウリュイベント」で本当に優勝してて良かったです。

3チーム目 THESPA西新井
私はTHESPA西新井応援団として乗り込んだようなものなので、応援にも熱が入りました。
最初に自己紹介の後、日下部さんとボイスパーカッション得意な方とのボイスパーカッション通訳会話。
その後に108熱波!
すでに残り時間が半分過ぎている状態から108は無茶なんじゃないかと思いつつ、こちらも全力で回数をカウントしました。
1秒間に2回くらいのハイペースでタオルで扇がれ、こちらも負けずに全力でカウント、108を終えてもタオルを扇ぎ続け、終わる頃には150回は扇いでいたでしょう。
サウナ室内は暑かったですが、入り口が常に開いており、熱波師が立っている位置は比較的温度が低く、そこから送られてくる風は涼しく、すっごく気持ちが良かったです。
この熱波甲子園、通常の熱波とは違い扇げば扇ぐほど受ける側は涼しくなるという特殊な環境なのです。
カウントで酸欠状態になり、私は(もしかしたら会場全体も)ここで何か吹っ切れたような状態になり、次のチームからも恥じらいを捨てて声を出せるようになりました。
身内の贔屓成分多めのレポートでした!

4チーム目 株式会社メトス
サウナや温浴設備、ストーブなどの商品を取り扱っている会社です。
二つの大きな新旧サウナ設備のきぐるみを纏って登場しました。
そして始まるサウナコント。
「○○君、君はアロマ水をかけてもらって、ロウリュサービスができていいよね。僕はロウリュ用じゃないから水をかけられたら壊れちゃうんだ~」
「△△君、君は戦後まもなく登場し、サウナ施設を支えてきたじゃないか~」
といったサウナ知識を交えたコントが2分間繰り広げました。
そして一度も熱波をすることなく退場。
審査員の方も「あれ、熱波はなし?」とつぶやいていました。

5チーム目 アラフォー熱波
女性の年齢を語るのは失礼かもしれませんが、このチームは40に近いと思われる女性が二人組みで登場し自己紹介とアラフォー自虐ネタを披露。
片方の女性ガウンを脱ぎ、セクシーなドレス姿を露にし、普段男性用熱波では味わえないエロスを感じることができました。
熱波をしようとタオルを掲げると
「脇処理した?」「したした」などの小ネタを挟んでいました。
10回ほど扇ぐとセクシーなドレス姿の女性がタオルを扇ぐことをやめ、人語とは思えぬことを叫びながら髪を揺さぶり体をねじり、悪魔にでも取り付かれたかのような狂乱状態に陥っていました。
もう片方の女性がそれを止めるともう一度熱波を開始、するとまたも10回ほどでセクシー女性が狂乱していました。
チーム名はなんとなくここだということは覚えていますが、間違えると企業イメージに傷がつきそうなので伏せておきます。

6チーム目 ㈱シーアロマ
備えつきのロウリュ用マシーンにアロマ水を入れると、蒸気が部屋一面に…漂いませんでした。
まだ高温状態じゃないみたいで、少しだけアロマの香りがある状態で爽やかに扇いでくれました。
パフォーマンスではないですが休憩中に隣のサウナ室で新作アロマの紹介をしたり(爽やかなミントの香りですごいスースーしました)全チームパフォーマンス終えた後、社長がレッツ高浜チームが持ってきた熱々のうどんを食べ、その後オールスタンディングディスコが行われたり、パフォーマンス外で大会を非常に盛り上げていました。

7チーム目 柔道熱波
全員柔道着姿で現れてからのトークで始まりました。
その最中紅一点だった柔道着姿の女性が「そんなんでは気合が足りん!」といい発破をかけ、その後全員柔道着を脱いで柔道着で熱波をし始めました。
脱いだ柔道着で扇がれると、その柔道着に吸収されていた汗がこちらに飛んできました。
普段だったら嫌な気分になるところですが、熱波を受けていると他人と自分とを隔ててる壁が薄くなり、汗くらい許容できる状態になるので、飛び散る汗など気にせずに柔道着からの熱波を楽しむことができました。


8チーム目 癒しの里小京都の湯 時代劇熱波
時代劇風の格好をして現れた小京都の湯さん、顔には真っ白にドーランを塗り、頭には髷のズラを被ってしました。
登場してからの前説、トークもやはり時代劇風でかなり面白かったです。(すでに後半戦で、熱波の熱にやられて詳細な記憶が飛んでしまいました)
そして熱波、暴れん坊将軍のテーマ曲を流したかと思うと、その曲に合わせて斬り捨てるようにタオルを扇いでいき、サウナ内は歓声が飛び交いました。
そして扇ぐたびにズラがずれて顔に被ったりとすごくハイレベルなパフォーマンスでした。
後日発表された点数を見たらパフォーマンス部門1位という納得の結果でした。

9チーム目 湯あそび広場6.3の湯
こちらのチームは西日本から、愛知県からの来訪です
「ロク、サン!」の掛け声とともに熱波が行われました。
タオルを使っての熱波でしたが、扇ぎ方が関東圏の熱波とはまったく違うもので、私が普段受けているのは大きく上から振りかぶって下に振り下ろすタイプですが、こちらの熱波はタオルを振りかぶり、振り下ろすのではなく前方に振り切り風力を一転に集中させるというものでした。
2段目にいても目の前で扇がれているかのごとく強力な風、サウナで熱くなった身体に涼しい風が送られてきてかなりの快感でした。
もしパフォーマンス用の場じゃなく、いつものサウナ室で行われていたらかなりの熱風だったでしょう!
審査員も驚いた様子で「こりゃすごい」と言っていました。
パフォーマンス部門の点は小京都の湯と同率の1位、ほぼ扇ぎの強さでこれを成し遂げるという驚異的な熱波でした。

10チーム目 サウナセンター大泉
なんとこのチーム、50歳くらいのおじさん一人だけでした。
しかも格好がふんどし一丁にふんどしの中に電飾を仕込むというイロモノっぷりでした。
前説がかなり短めで、ほとんどの時間腰を振りながらひたすら扇ぐという、ソッチの気がある人なら喜びそうな熱波でした。
途中股間の電飾が落ち、目の前の人が拾うなりすぐに股間にしまっていました。
おそらくあの電飾は玉に直接触れているでしょう。
正面から見ても毛がはみ出て見えていたので、すぐ近くの横の人は玉が見えていたのではないかと思っています。

11チーム目 おふろの国
熱波会の重鎮、井上勝正氏と温浴ミュージシャンタックンジョーの登場です。
主催地おふろの国ということもあり、いやがうえにも期待が高まります。
タックンジョーのパーカッションからのトーク、そして熱波が始まります。
歌うタックンジョー、井上さんの特殊な掛け声とともに繰り出される熱波。
詳細を覚えていませんが、とにかく楽しい熱波でした。
タイムキーパーの女性に、「時間です、パフォーマンス終了してください」と言われても一向に熱波をやめず、耳を引っ張られて無理やり退場しながらもトークと熱波をしていて、会場中に笑いの渦を巻き起こしていました。
審査の前に、制限時間守らないチームは減点しますと伝えられていたので、結果は減点されたもの、とはいえかなりの高得点を出していました。
そして会場の一番強烈な印象を与えたとして特別賞をもらっていました。


12チーム目 レッツ高浜
湯あそび広場6.3の湯など西日本の温浴施設同士で熱波交流戦を重ねてきたというレッツ高浜。
最初にレッツ高浜名物、熱々熱波うどんを食べるパフォーマンスが始まります。
この熱波うどん、食べる直前にうどんに焼いた石を入れ、うどんの汁がぶくぶくと蒸気になり噴出していて、ものすごく熱そうでした。
そして熱波、こちらも湯あそび広場6.3の湯のように前面方向への振り切るような扇ぎ、それがうどんの香りとともにものすごい勢いで飛んできます。
おいしそうな香り!と普段なら思いますが、このときはサウナ室の熱にやられ、ちょっとだけ気持ち悪く感じましたが、その後扇ぎの強さのおかげで部屋の空気が循環、外からの新しい空気も入ってきてさわやかな気分になれました。
ここのうどんはもし行ったとしたらぜひ食べたいです。

13チーム目 あいのやまの湯

われらが重本さん、あいのやまの湯に移籍して初めての熱波甲子園、しかも一人での参戦です。
パフォーマンスの前、私たちに「僕が入場してきたら、いつもみたいに ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!ウオオ!オーー!」をやって下さいと打ち合わせをしていました。
THESPA西新井で受けていたときのようにいつもの熱波が味わえるかと思っていたら、そんな生易しいものではありませんでした。
入場時打ち合わせ通りに行おうとすると、すでにヒートアップ済みの会場中全てが一体となり「ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!ウオオ!オーー!」と叫びました。
そして挨拶もそこそこに高速108熱波。
あいのやまの湯に移籍してからも鍛え続けた重本さんの逞しい身体から送られる熱波。
それをひとりひとりに浴びせようと、超満員で足場がなかった場所に審査員をどけて女性を踏んでしまおうとも入って行き、ひとりひとりに熱波を浴びせてパフォーマンスを終えました。
重本さんが帰った後に審査員が「あいつ毎年あれなんだぜ。去年は俺も踏まれた」と言っていました。

14チーム目 楽天地スパ
こちらのチームは前々年度優勝、熱波トライアスロンで1位だった優勝筆頭候補のチームです。
最初にひとりだけ入場、熱波の説明を軽くしてからの扇ぎ始めるという、すごい淡々とした機械的な感じで進んで行きました。
一回一回の扇ぎ間隔はあれども扇ぐ力はすさまじく、上から下に振り下ろすやり方の中ではかなりの強風、前方に振り切るものと比べてこちらは一点だけ見ると弱いですが、全体に拡散される風量が多く、たった数振りで部屋の空気が循環されていきました。
時間も半分過ぎて、楽天地スパのパフォーマンスはこのネタで最後までやり通すのかと思いきや、途中でやる気に溢れた人が登場、「こんなもの熱波じゃない!」といい、高速熱波を開始しました。
しかしここで「残り時間十秒です、8、7、6…」とすぐに時間制限が来てしまいました。
残り時間に敗れてしまい残念でしたが、いつか全力の楽天地スパの熱波を受けてみたいです。

 

他にも6チームいましたが、見れなかったチーム、サウナルームの熱気にやられ朦朧とし記憶から抜け落ちてしまったチームがあって、それらを紹介できなくて申し訳ないです。
これで全競技終了し、審査結果待ちになります。
「えー、今からシーアロマの社長がレッツ高浜の熱々うどんをたべます!」と井上さんが勝手に決め、多くの人を隣の熱波に連れて行き、長い間そのサウナ室から喚声が鳴り響いていました。
私はそこには行かず、友人と興奮冷めやらぬ熱波パフォーマンスの感想を言い合い、あいのやまの湯とTHESPA西新井の皆様に挨拶や記念撮影したりしました。


そのときの写真がこちら↓



 


そして閉会式、私たちは後ろのほうで結果発表を待ちました。

優勝ご存知の通り、レッツ高浜です。
コメントで話していたスタッフひとりひとりの熱波への熱い思い、そして会社ぐるみへの熱波への取り組み、奇抜なパフォーマンス、関東圏を震撼させた扇ぎ、全てが凄かったです。
優勝おめでとうございます!

2位はあいのやまの湯 
熱波へかける重本さんの思い、それを体現した肉体はまさに熱波マシーンそのものだと思っています。
優勝できなかったのは残念ですがたった一人の参加で2位は恐ろしいです。

3位は湯あそび広場6.3の湯
レッツ高浜と同じく今年は初参加だったはずです。
熱波甲子園終えたあとも関西圏の店舗で交流戦を重ねていっているらしく、来年の熱波甲子園への期待が高まってしまいます。

 


閉会式も終わり、浴室にお湯が張られ汗を流し、あれほど熱波を浴びたのにまたサウナに入り、おふろの国をあとにしました。
サウナ王がサウナで初対面らしき人にサウナ後に入る水風呂の大事さを語っていましたが、長くなってしまうので割愛します。

最後に、一般観覧で入らせていただき、運営スタッフの皆様ありがとうございました。
全国の熱波を一度に味わえて最高でした。
同じような志を持った熱波ファンが10人くらいいたらサウナ内がいっぱいになって大変なことになりそうとか思ったりもしますが...
これで熱波甲子園レポートは終わりです。
長い文章読んでいただきありがとうございました。

1,2章はこちら→熱波ファンブロマガ第1回 熱波サークルつねおの半生 前編